歯周病が悪化すれば、歯を支える骨が溶け始めます。
この段階で痛みが出てくるなど、やっとはっきりした異常を認識するようになります。
ここが歯周病の怖いところです。こうなると、あとは歯周病の進行をいかに遅くするかということで精一杯となります。
歯が抜け落ちてしまうこともあります。

本音を言えば、歯周病の症状が出る前に、つまり何の症状がなくとも一度検査に来ていただきたいのですが、なかなか私たちの声は届きません。

誰しも多少は口臭があります。
しかしきつい口臭は、何らかの異常の知らせと考えた方がよいでしょう。
「自分の口臭がまわりの人に嫌がられていないか」という不安に思いながら過ごすことは、精神衛生上もよくありません。
タバコやアルコール、食べ物のカスなども口臭の原因のひとつとなります。
それらは歯周病の原因でもあり、口臭と歯周病の間には深い関連性があるのです。
当院では口臭測定器という機器を設置しており、誰でも無料で検査していただけます。
他の治療のついでに、一度検査してみませんか？

妊娠されている場合、ホルモンバランスが崩れて歯肉炎を発症することがあります（妊娠性歯肉炎）。
妊娠されているために治療内容が大きく変わるというわけではありませんが（CT検査については事前にご相談ください）、実際問題として、お子さまが生まれてからの通院が難しいという現状があります。
当院では、お子さまをお連れの患者さまにもできるだけ安心して治療を受けていただけるよう準備しておりますが、「子どもが生まれるまで」と思いながら我慢して、実際は「生まれてからのほうが時間に追われて来院できなかった」という患者さまもいらっしゃいます。
妊娠の可能性、ご予定のある方は、歯周病治療に限らずできるだけ早期に治療を受けることをお勧めします。

歯を削る、注射を打つ、CT撮影を行う、歯を抜く・・・。
そういった治療をまったくストレスなく受けられる方はいらっしゃらないと思います。
緊張もするでしょうし、痛みもあります。
そういったことがストレスとなり、ただでさえ負担のかかっている妊婦さんの体に追い打ちをかけるようなことになりかねません。
体の負担が少ないうちに、お口の中の健康を取り戻しておきましょう。